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Exchangeサーバは添付ファイル名のエンコードを勝手にデコードしてshift_jisでクライアントに送ってきます。これはRFC違反なのですが、QMAIL2では「3.2.4.3 サーバに起因する文字化けへの対処」で対処可能です。
フォーカスをリストビューに Tabキーにて移動させたあと、矢印キーでリストビュー内でフォーカスを移動させようとすると、元々選択されているメールと次の段のメールの両方が選択される事があります(Shiftキーを押しながら、↑キーや↓キーを押して移動させたような状態)が、これはWindowsCEのバグによるものです。
一般的に Windowsのリストビューには、フォーカスされているアイテムと選択されているアイテムという二つの状態があります。フォーカスされているというのは、点線で囲まれているもので、選択されているのは色が反転しているものです。フォーカスがあるアイテムは必ず一つですが、選択されているアイテムは複数の可能性があります。普通に選択していると、選択しているアイテムのうち一つがフォーカスのあるアイテムになります。
QMAIL2ではある操作はフォーカスされているアイテムが対象になりますが、一部の操作は選択されているアイテムが対象になります。たとえば、メールの返信はフォーカスのあるアイテムを対象にしますが、削除は選択されているアイテムが対象になります。
上の状態では、フォーカスは新しく選択されたメールにありますが、選択は二つのメールにありますから、返信した場合には正しい動作になりますが、削除した場合には、予期しないメールまで削除する可能性があります。
なので、選択されているメールを対象にされる操作では気をつける必要があります。
QMAIL2を導入した直後、デフォルトのテンプレートはBccをつけるように作られています。Bccを止めるにはテンプレートを編集する必要があります。ヘッダ部分に空行があってはなりませんので、削除時は注意してください。
{ @Progn( @Set('addr', @AddressBook2('', '', @I())), @Concat( @If(@Contain($addr, 'To: '), '', 'To: \n'), $addr ) ) }
{ @If( @Or( @Exist('X-ML-Name'), @BeginWith(Subject, '[') ), '', @Concat( 'Bcc: ', @I(@Account(), X-QMAIL-SubAccountIdentity), '\n' ) ) }
{ @Progn( @Set('addr', @AddressBook2('', '', @I(@Account(), X-QMAIL-SubAccountIdentity))), @Concat( @If(@Contain($addr, 'To: '), '', 'To: \n'), $addr ) ) }
WindowsCE機では内蔵エディタでインライン変換できない場合があります。そのケースは以下の通りです。
3ペイン表示させて使っている場合、フォーカスをフォルダビューからリストビューへ Tabキーで移動させてもプレビューの方はメールの内容が表示されません。メールリストでフォーカスを他のメールに移動させてやるとプレビューにも表示されるようになります。
これはフォルダの移動をするだけで、たまたまフォーカスがあたってしまったメールが既読になってしまうのを防ぐためです。
Windows95でランタイムのDLLファイルを\Windows\system の下にインストールしても、[システムに装着されているデバイスは動作していません]と、エラーが出てQMAIL2が起動が出来ない場合があります。それはDCOM95が入っていないためだと思われます。「2.1.2 インストール」をご覧下さい。
.goroundの巡回指定で@Confirmによって表示されるメッセージボックスではEscキーによるキャンセルが効きません。このメッセージボックスはYes/No型ですので、Y/Nで操作します。一般の[OK]のみのものや[OK]/[Cancel]はEscキーでCancel扱いになります。
外部エディタが起動するが、ヘッダや引用文が貼り付かないときは、まず、WindowsCE機の場合、そのままエディタ上でCtrl+V(貼り付け)を行って、貼り付くかどうかを確認してください。貼り付く場合は環境設定ファイル.qmailのGlobal_PasteWait: の時間を5000などと長くしてみてください。通常はそれで大丈夫だと思います。
Ctrl+Vで貼り付かない場合やWindowsCE機以外の場合は、.qmailのGlobal_Qedit: の値が 1 になっていませんか?。または、Global_Pastekey: の値がご使用になられるエディタの貼り付けキーに合致していますか?。
配布ファイルに必要なファイルはすべて同梱してありますが、もし、.signatureなどの"."(ドット)から始まる名前のファイルを作りたい場合、Windows標準のExplorerで作ることはできません。このようなファイル名変更/作成をサポートしているファイラなどの外部ツールを使うか、Windows9x/MEではMS DOSプロンプト、Handheld PC Pro以上のWindowsCE機やWindowsNT/2000ではコマンドプロンプトで可能です。
例. MS DOSプロンプトやコマンドプロンプトを用いてC:\hoge.signature を.signatureに変更する場合
ren C:\hoge.signature .signature
と打ち込み、Enterキーを押します。それで名前変更されます。
QMAIL2はホイールマウスにネイティブ対応しています。Windows95の場合はドライバが必須ですので、適切なホイールマウスのドライバをインストールしてください。
内部エディタと外部エディタを併用する場合、「3.1.6 外部エディタ」にあるように、[External editor]のチェックをはずし、[Editor]にパスだけを指定して、[Select Template...]ダイアログの[Use external editor]をチェックした場合に外部エディタが起動します。この動作をすばやく行うためのテクニックがあります。
xxx_MailEditExternal: |
xxx_MailForwardExternal: |
xxx_MailNewExternal: |
xxx_MailReplyExternal: |
xxx_MailReplyAllExternal: |
(xxx部分はList,Message,Previewのいずれか) |
データが壊れた場合は、以下の方法を試してみて下さい。大部分は復旧されると思われます。
column 5 | : | 最後に選択されていた行 |
column 8 | : | フォルダにあるメール数 |
column 9 | : | フォルダにある未読メール数 |
ただしこの手順は、msg.boxをエディタなど編集してしまい、文字コード変換などを行っていない場合の手順です。
Altキーを押してください、隠れているメニューが出てきます(参照 3.5.4)。
複数のプロバイダや、転送メールサービスなどを使用していて、メールの受信ができるのに送信するとエラーになってしまう場合は、以下の手順で送信できるようになる可能性があります。
まず、メールには二つの送信元を示すアドレスがあります。ひとつは、通常メールを表示すると表示される送信元でメール中のFromヘッダで指定されます(QMAIL2では、通常アカウントの設定で設定した自分のアドレスが使用されます)。これをメッセージFromといいます。もうひとつは、SMTPサーバと通信するときに使用されるアドレスです。これを、エンベロープFromといいます。
QMAIL2では、通常の設定だと、メッセージFromをエンベロープFromとしても使用します。つまり、メッセージ中のFromヘッダの内容をSMTPサーバとの通信でも使用します。ところが、SMTPサーバは、このアドレスが自分のドメインに属していない場合、スパム防止のために送信を拒否することがあります(最近のSMTPサーバはこうなっていることが多いです)。
しかし、メッセージFromとエンベロープFromに違うアドレスを指定したいこともあります。たとえば、転送メールサービスを使用していて、相手にはそのアドレスだけを知ってもらいたいので、メッセージFromには、転送メールサービスのアドレスを入れたい場合などです。この場合、このままだと、通常使用しているプロバイダからメールを送信することができません。なぜなら、転送メールサービスのメールアドレスが自分のドメインに属していないため、プロバイダのSMTPサーバは送信を拒否するからです。
QMAIL2では、メッセージFromと違うアドレスをエンベロープFromに設定するために、.accountのSend_EnvFromというフィールドを使用します。このフィールドに、エンベロープFromとして使用したいメールアドレス(上の例ならば送信するときに使用するプロバイダのメールアドレス)を設定します。これにより、Fromヘッダに転送メールサービスのメールアドレスをセットしたまま、プロバイダのメールサーバを使用することができます。.accountの編集方法は、5.4.2を参照してください。
例:
Send_EnvFrom: foo@bar.com
また、特定のメールのみこの設定を行いたい場合には、そのメールのヘッダに、X-QMAIL-EnvFromというフィールドを追加し、エンベロープFromとして設定したいアドレスを指定します。
例:
X-QMAIL-EnvFrom: foo@bar.com
これにより、そのメールのエンベロープFromだけが書き換えられます。送信されるメールからはこのヘッダを取り除かれます。
ただし、この設定をした場合、メールのヘッダ中には本来のプロバイダのアドレスが残ることに注意してください。つまり、そのアドレスを完全に非公開にできるわけではありません。このため、単純に転送メールのアドレスに返信してもらいたいだけならば、Reply-Toヘッダを使用することをお勧めします。つまり、Fromにはプロバイダのアドレスを設定し、Reply-Toヘッダに転送メールのアドレスを設定します。
また、この設定をしても、SMTPサーバの設定によっては送信できない場合もあります。SMTPサーバをどのように設定しているかは、それぞれのサーバの管理者やプロバイダに問い合わせてください。
テンプレートがメールフォルダになく、インストール時に間違って、qmail.exeのインストールフォルダやメールフォルダの中にあるアカウントフォルダに展開された場合などはこのエラーとなります。一度、[Mail]-[Select Template](C)で[Select Template]ダイアログを開いてみてください。もし、テンプレートの一覧が何も表示されない場合はほとんどがこのケースです。テンプレートをメールフォルダに移すだけで問題は解決します(参照 2.1.2)。
ただ、テンプレートをメールフォルダに展開したにもかかわらず、エラーになる、もしくは[Select Template]ダイアログにテンプレート一覧が表示されない場合は、テンプレートのファイル名を確認してください。エクスプローラなどで拡張子を表示するように設定し、テンプレートの拡張子が.tmpなどとなっていないか確認してください。正しい拡張子は.templateです。一部の古いアーカイバで展開したり、一部のコンパクトフラッシュリーダでファイルコピーした場合にこの現象が確認されています。
恐らく、[Mail]-[Select Template]にてテンプレートを選択してメール作成操作を行っているものと思われます。この操作の場合、new.template以外を選択する際はリストビューで返信や転送する際の元となるメールが選択されており、フォーカスもリストビューにあること、もしくはプレビューにメッセージが表示されていてリストビューまたはプレビューにフォーカスが必要です。すなわち、フォルダビューにフォーカスがある場合は、配布ファイル内のテンプレートでは new.template以外を選択するとすべてエラーとなります。
なお、メッセージビューではメールが選択かつ、表示された状態なのでこのような事象は起こらないはずです。
通常の新規/返信/転送メールの作成は、2.2.5 メールを作成してみように示した方法で行われることをお奨めします。
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