アドレス帳はメールフォルダにある.aliasというファイルです（参照 3.1.1）。

• 書式
  記述の書式は次の通りです。
  

  エイリアス名<Tab>メールアドレス<Tab>カテゴリ

  カテゴリは省略可能です。複数のカテゴリに所属させる場合にはそれぞれを','で区切ってください。

• アドレスの展開
  .aliasの記述の方法でTo: に展開される書式が変えられます。

  例.（カテゴリは省略しています）

  .alias記述		To: への展開書式
  qs<Tab>qs@tky.net	→	qs <qs@tky.net>
  qs<Tab><qs@tky.net>	→	qs@tky.net
  qs<Tab>Qs Mailing List <qs@tky.net>	→	Qs Mailing List <qs@tky.net>

• カテゴリの指定
  カテゴリは階層をサポートしています。階層を指定する場合は'/'で区切ります。

  例.

  qs<Tab><qs@tky.net><Tab>メーリングリスト/WindowsCE関係/メーラ 

  
  複数のカテゴリに所属させる場合は','で区切ります。

  例.

  qs<Tab><qs@tky.net><Tab>メーリングリスト,コンピュータ,モバイル,メーラ

• グループの設定
  あらかじめ、宛先をグループ化させておくことができます。

  例.（カテゴリは省略しています）

  .alias記述
  group<Tab>member1 <member1@hogehoge.co.jp>, member2 <member2@hogehoge.co.jp>, member3 <member3@hogehoge.co.jp> 

  ↓

  To: への展開書式
  member1 <member1@hogehoge.co.jp>, member2 <member2@hogehoge.co.jp>, member3 <member3@hogehoge.co.jp>

• ソート順を利用した名前の付け方
  QMAIL2はアドレス帳で日本語も含めたインクリメンタルサーチが可能ですが、エイリアス（別名）として半角英数文字で登録することによって、アルファベット順にソートされ、かつIMEをONにすることなくサーチが可能となり検索性を高めることができます。

  例.

  中村 智史<Tab>snak@zak.att.ne.jpと.aliasに登録した場合、To: には「中村 智史 <snak@zak.att.ne.jp>」と展開されますが、アドレス帳で探す場合、ソートは文字コード順、インクリメンタルサーチの場合はIMEをONにして「中」と変換ウィンドウで出した上でEnterキーを押す必要があります。しかし、nakamura<Tab>中村 智史 <snak@zak.att.ne.jp>と登録すると、ソートはアルファベット順、インクリメンタルサーチではNキーを押すだけでNから始まるエイリアスの部分へジャンプできます。そして、To: には「中村 智史 <snak@zak.att.ne.jp>」と展開されます。

署名ファイルは.signatureという拡張子でアカウントフォルダに格納します。配布ファイルには.signatureという空のファイルが同梱していますが、これがDefaultで使われます。そして、<任意の名前>.signatureという名前でアカウントフォルダに格納することで複数の署名を使い分けることができます（参照 3.1.2）。